新刊「どんぐりむらのおいしゃさん」のテーマは「不登校」です

皆さん、こんにちは。明日9月16日は「どんぐりむらのおいしゃさん」の発売日です。早いところですと、もう入荷している書店もあると思います。今回のお仕事は「お医者さん」にスポットを当てました。そして、テーマは「不登校」。とてもセンシティブなテーマです。私がなぜこのテーマを選んだのか?そのきっかけをお伝えしたいと思います。今から2年前のことです。以前、仕事でお世話になった方と、久しぶりにメールのやり取りをする機会がありました。その方とは、某出版社で知り合った方で、よく一緒に書店を回ったり、イベントを開催したり等、私の絵本を販売するために尽力してくださった方です。当時、その方はまだ新入社員でしたが、明るく礼儀正しく、いつも前向きで、新人とは思えないほど、仕事のできる方でした。後にその方は、児童書担当を離れてしまいましたが、それでも私のイベントには顔を出してくれるような義理堅い方で、私はとても好感を持っていました。その方とは、気がつけば、もう10年以上お会いしていません。それから時が経ち、その方も親になり、今は小学生のお子さんがお一人いらっしゃいます。しかし、そのお子さんが、小学校1年生からずっと不登校が続いていることをメールで知りました。そのことで、その方はとても悩んでおり、今後の将来を思うと、辛いと吐露していました。かつての明るさと前向きさはなくなっており、ずいぶん悩んで苦しんでいるのが伝わりました。そして私に「小学校低学年の不登校になってしまった子ども達やその親達が、なにか自分たちを肯定できるような、前向きになれるようなそんな作品を創っていただけないでしょうか?」とおっしゃいました。そして「作品ができるころには、私の子どもは対象読者ではないかもしれませんが、同じような子どもや親の助け、支えになればと強く思うのです。」と伝えられました。そこで私はまず思いました。他人に言いにくい話を、こんな私にしてくれたこと、その気持ちと勇気をとても大切にしたいと思いました。そして私はその方に「絵本のこと、しっかり受け止めました。必ず、実現させます!待っててください!!」と、すぐに返信しました。正直、私にそんな作品が作れるのかどうか、わからないまま返信してしまいました。でも、これは安請け合いではありません。そのとき必ず「やる」と決めたのです。難しいテーマなので、私も苦しくて悩むだろうと予測はできていましたが絶対「逃げない」と決めました。なぜなら、「不登校」のテーマは、その方だけの問題じゃない。子どもに関わる仕事をしている大人こそがしっかり向き合わなくてはいけないテーマだと思ったからです。私はその方から、大切なミッションを与えられたのだと思っています。そして2年経ち、この日(発売日)を迎えました。ぜひ、多くの方に本書を手にとっていただきたいです。おそらく、いろんな感想があると思います。「こんなに簡単に解決できるものではない」と思うかもしれません。でも、感想は人それぞれ好きに思えば良いことです。それより、この絵本をきっかけに、低年齢の「不登校」に悩んでいる親子がいることを知ってほしい。そして、親子で「不登校」について、話し合う機会をぜひ持ってほしい、と願います。