けだまーずのこと
ちゃものケージを掃除すると、抜け毛が丸まって毛玉になり、落ちている時があります。
たいてい1個なんですが、2個落ちてる時もあり、その毛玉は、なんとも可愛らしく、毛玉を見つけた時は、嬉しくなります。そのうち、その毛玉を集めて「けだまーず」と名付けるようになりました。この「けだまーず」は、ちゃもの分身です。この分身(けだまーず)が、ちゃもの臆病を克服する話を絵本にしたいと思うようになりました。このお話しのポイントは、けだまーずはちゃもの分身であり、ちゃも自身であるということです。最終的に、自分の弱点や抱える問題は、自分しか乗り越えられないこと、そして乗り越える原動力は、自分を信じて必死になるしかないと、私自身そう思っています。生きていると、いろんなことがあって、嬉しい事より、嫌な事のほうが多いかもしれないです。困難に直面した時、周りの人に支えてもらい、助けてもらって日々生きていますが、結局は、他人まかせにはできず、最終的には、自分でなんとかするしかないのが現実です。そんな時、思考を停止させて、逃げるのは簡単ですが、逃げても逃げても、時間をおいて、同じ問題がさらに悪化して追いかけてきます。目の前の問題を先送りにせず、まず「逃げない」という姿勢が大切だと思っています。この絵本で、そういうことを伝えたいと思いました。子どものうちから、逃げるクセがついてしまったら、大人になって、とても生きずらいと思います。そうならないように、まず身近な大人が、問題を先送りにしない姿勢を、子ども達にきちんと見せてあげることが大切だと私は思います。けだまーずには、そういう意味が込められています。